明治大学理工学部 電気電子生命科学科 生命情報科学研究室(池田有理准教授)との共同研究成果の一部を「GPIアンカー型タンパク質候補遺伝子データベース【GPIAPsPred】)」として公開しました。
当該共同研究では、GPIアンカー型タンパク質のアミノ酸配列における疎水性プロファイルおよびアミノ酸出現傾向から開発されたGPIアンカー型タンパク質予測法を改良し、 ヒト、ウシ、マウスのゲノムから新規GPIアンカー型タンパク質の予測を行いました。これらの予測結果は無償でダウンロードすることができます。
GPIアンカー型タンパク質には受容体や酵素などの他、プリオンやヒト癌胎児性抗原等、重篤な疾患の原因となるタンパク質が多数見出されています。 植物においても近年、イネの病害抵抗反応にGPIアンカー型タンパク質群が本質的な役割を果たすことが明らかにされています。 しかしながら、既知GPIアンカー型タンパク質の数が最も多いヒトでさえも未だ発見されていないGPIアンカー型タンパク質の遺伝子数はその倍以上とも見積もられており、 ヒトの重篤な疾患や植物の病害抵抗反応の機構解明に向けてGPIアンカー型タンパク質の同定が急がれています。